フリーウェア宝島 #3 ★今回のフリーウェア宝島は「うさぎ次元の盗難事件」です。  「?」と思う人もたくさんいるでしょ?そう、不思議なネーミングのゲームですね。  でも、何だかちょっとやってみたくなる、すてきなネーミングです。  作者の市川さんがご自身で書いておられるポリシーがとっても素直にゲームに表現  されています。ユーザーフレンドリーとはきっとこういうソフトなんですね。  今回は彼末友&夕紀さんのご厚情も得てマップエディタも同時に掲載しました。  では、市川さん。どうぞー! ●そもそも「うさぎ次元」はね アイディアに詰まった企画屋さんが苦し紛れに申しました。 「複数のパーティーが同時進行するRPGなんか、いかがなもんざんしょ?」 すると、その上司が、 「いいかもしれない。」 おっと。 乗ってくるとは思わなかった。 あわてる企画屋さんに、重ねて、 「試しにおまえ、ちょっと作ってみろ。」 薮をつついて蛇を出す。 文科系出身の企画屋さんはプログラムを勉強するはめになってしまいましたとさ。 ●それからの「うさぎ次元」 結局この企画は、企画屋さん(つまり私です)がプログラミングを覚えるという 副産物を残して「没」になってしまいました。 ただ、私としてはこのまますべてご破算にしてしまうのがもったいなかったのです。 そこで、RPGの一部として使う予定だったパズル部分を独立させ、フリーソフトと して公開しました。 これがつまり、「うさぎ次元の盗難事件」第1版ということになります。 ●ポリシーなど 「頭を酷使させるだけのパズルは嫌い」 というのが原点で、 「びっくりさせてくれなきゃやだ」 というのが目指す目標です。 ゲームというのは、試験や訓練ではありません。 悩んでもらうことよりも、驚いたり、楽しんだりしてもらうことを大切にしたいと 思います。 たとえば、「うさぎ次元・・・」には、凍った主人公や鍵をちょっと違った形で 利用する面があります。 こういった面で、「おやまあ」と思っていただいて、全面解き終わったあと、 「簡単だったけど楽しかった」 と感じていただければ、本望です。 ●うさぎ次元とは? 「うさぎ次元」という世界の設定は、最初の企画の際に作りました。 RPGの展開を楽にするための、「なんでもあり」異次元と考えてください。 詳しい世界観や歴史は「うさぎ次元・・・」の続編で少しずつ紹介するつもりです。 ところで、「肝心のうさぎさんがゲームに登場しませんね。」という質問を良く 受けます。 「うさぎ次元」には現在、うさぎさんが住んでいません。そういう設定なのです。 ●続編の予定 続編は、90%完成しています。タイトルは多分、 「うさぎ次元2(すーぱーきゃろっとの塔)」。 気が変わらなければ。 やはり脱出型のパズルですが、主人公は「へびさん」に変わりました。 難度が、前作よりも多少高く仕上がっています。今回は少し悩んでください。 その分、ヒントや仕掛を豊富に用意しました。 「簡単で楽しい」方針に変わりはありません。 プログラムの規模が大きくなってしまったので最終仕上げに時間がかかっています。 それでも、無難に進めば10月頃、主要ネットにアップロードできるでしょう。 「うさぎ次元・・・」本来の企画である、RPG版うさぎ次元も、そのうちなんとか 形にしたいものです。 RPG版は、「うさぎ次元1」や「うさぎ次元2」を内包するような物語にしたいと 考えています。 「うさぎ次元から、うさぎさんが去ってしまった理由。」 などという話しも作ってみたいですね。 ただ、フリーソフトの世界でもRPGは激戦区になってきました。 うかつなものを出すと笑われてしまいます。 時間をかけて笑われない企画を考えますので、暖かく見守って(?)ください。 ●最後に 数々のバグにもかかわらず「うさぎ次元」初期版を遊んでくださり、貴重な助言を くださった、ネットワーカーの皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。 −− おわり −−